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日本百貨店の店長たちが商品開発にチャレンジしてみたらどうなるんだろうプロジェクト日記

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日本百貨店の店長たちの、店長たちによる、店舗オリジナルのPB開発プロジェクト。その名も『日本百貨店の店長たちが商品開発にチャレンジしてみたらどうなるんだろうプロジェクト』!作り手さんと二人三脚で、お客様が“真に求める”商品を開発しよう!手探りの中、奮闘する店長たちの日々をお伝えするため、私ミノシマが筆をとり、日記という形でしたためていきます。

11月30日「デザインの見直し

10月のテスト販売によって改善点が浮き彫りになった、にほんばしのPB商品。
お客様から頂いた様々なご意見に対応すべく、商品名・パッケージデザインの大幅な見直しを行いました。

テスト販売用に制作した試作品

お客様の反応から、前回のデザインでは味や食感に関する説明が不十分であることが分かりましたが、このスペースでそれらの全てをお伝えすることは出来ません。

そこで、新たなデザインでは商品についての具体的な説明文は裏面に記載し、表面はお客様に手に取っていただく事を優先したデザインにすることが決まりました。

新デザイン

まず白を基調としていた背景色を視認性の高い色に変更し、売場で目に留まるように修正。

次に味の説明である「柑橘ピールと10種類のスパイスが香る」という一文について、長文でインパクトに欠けるという事から、食感に重点を置いたシズルワードに差替えます。
ここでは『ザクザク香る』という表現にすることで、噛むたびに香るスパイス感と「おっ」と思わせる違和感を狙いました。

商品名の「グラノーラビスケット」も、一般的に連想される甘いビスケットのイメージとは乖離があるという事で見直すことに。
色々な案が出ましたが、中野さん提案のシンプル且つ最も分かりやすい

『スパイスグラノーラ』

に決定しました。

裏面では、出雲SPICE LAB.さんのご紹介と商品の説明文を記載しています。

ここには、素材としてクラフトコーラのシロップがたっぷり染み込んだ香り豊かな「残渣」が使われている事や、そういった副産物に光が当たることの魅力をきちんと伝えた方が良いのではないか、という案もありました。

しかし『残渣を使用している事を知らなくても、たくさんのお客様に購入していただきたい』というタキガワ店長の想いを尊重し、ここでは敢えてこの商品の最大の特徴である<残渣の再利用>に関する内容は明記しない事になりました。

その一方で、農業者の高齢化や後継者不足によって生じている耕作放棄地の問題と、その課題に対し出雲SPICE LAB.さんが様々な取り組みを行っていること。そしてその一環として、クラフトコーラの副産物を活用したこの「スパイスグラノーラ」が生まれたことを知って頂きたいという願いを込めて、出雲SPICE LAB.さんの公式HPへ誘導するQRコードを掲載する事にしました。

こうして完成した、新たなヘッダーデザイン。

カヌカさんが焼き上げた「スパイスグラノーラ」に、山田さんがひとつひとつヘッダーを手貼りして出荷してくださいます。


にほんばし總本店のPB商品、

これにて完成です!!!!

商品開発の経験ゼロの店長たちが商品開発に挑む社内プロジェクトがまさかの発足!店長たちはどんな壁にぶつかり、どう乗り越え、どんな感動的なフィナーレを迎えるのでしょうか?結末の見えない手探りの日々を、仕掛け人であるイベント企画部長のミノシマが、これまた手探りでお伝えします!

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