日本百貨店の店長たちが商品開発にチャレンジしてみたらどうなるんだろうプロジェクト日記
日本百貨店の店長たちの、店長たちによる、店舗オリジナルのPB開発プロジェクト。その名も『日本百貨店の店長たちが商品開発にチャレンジしてみたらどうなるんだろうプロジェクト』!作り手さんと二人三脚で、お客様が“真に求める”商品を開発しよう!手探りの中、奮闘する店長たちの日々をお伝えするため、私ミノシマが筆をとり、日記という形でしたためていきます。
9月29日「妙案、出る」
まさかのふりだしに戻ったおみや店。
杉原さんの「女性メンバーを加えよう!」という一言で、緊急ミーティングを実施しました。
今回新メンバーとしてお迎えしたのは、5歳になる女の子のお母さんである青山さん。
そうです。
前回、忖度なしのご意見を下さったご本人をお招きしました!
緊張するー!!
と思っていたけど、笑顔の優しい朗らかな方でした…。
今日は急なお願いにも関わらず、ありがとうございます!!
青山さん曰く、子供は味覚が敏感なのでどちらかと言うとシンプルな味付けの方を選ぶのだそう。
また今回の開発商品で候補に上がっていた「パウンドケーキ」と「クッキー」はいずれも食べにくい(食べさせにくい)という事で、お母さん目線ではやはり食べやすさが重要になってくるとの事でした。
おっしゃるとおり過ぎるご指摘に黙り込む一同。
なぜ開発を進める前に相談しなかったのか…非常に悔やまれますが、むしろ発売前に気がつけた事を幸いと思うしかありません!
青山さんから頂いたご意見をもとに、何か良いアイデアはないか頭をフル回転させて考えます。
シンプルな味付けで、美味しいと感じられるもの…。
大人でも満足感があって手軽に食べられるもの…。
一口サイズで子供も食べやすいもの…。
お気付きかと思いますが、みんな目が笑っていません。ガチです。
と、ここでキウチ店長が閃きます。
キウチ店長「工房しま田さんが作っているパウンドケーキを“一口サイズ”にする…とか?」
工房しま田さんの「米粉のパウンドケーキ」は普通のパウンドケーキとはちょっと違い、片手でそのまま食べられる手頃なサイズ感が人気の洋菓子です。
コチラの原材料を山燕庵さんのお米「コシヒカリアモーレ」に変更して、一口サイズにカットしてみたらどうか。とキウチ店長。
…出た。
妙案、出たー!!
沸き立つ一同。
が、ここで課題がひとつ。
「味をどうするか」
確かに、工房しま田さんの既製品をただ一口にカットするだけで本当に良いのだろうか。
いやでも既に時間もないし、今回は仕方がないのでは…。
ミノシマの中の天使と悪魔が小競り合いを始めたその時。
杉原さん「バター味とかどうですか?」
バターなら大人も子供も大好きですし、これまで工房しま田さんでも作っていないのでオリジナリティが出るのではないか。とのこと。
おぉ、イイですね!!
バター味の一口パウンドケーキ…もうすでに美味しそうな予感!
青山さんからも「いいと思います!」とお墨付きを頂いたので、さっそく島田さんに相談してサンプルを製造して頂きましょう!
時間がないぞ!急げー!!
商品開発の経験ゼロの店長たちが商品開発に挑む社内プロジェクトがまさかの発足!店長たちはどんな壁にぶつかり、どう乗り越え、どんな感動的なフィナーレを迎えるのでしょうか?結末の見えない手探りの日々を、仕掛け人であるイベント企画部長のミノシマが、これまた手探りでお伝えします!