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ハタラクヒトビト

2022.03.08

スタッフの個性を活かし、
お店をもっとユニークな存在に。
ハタラクヒトビト10人目/しょくひんかん店長 外川さん

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10人目の“ハタラクヒトビト”は、秋葉原にある「日本百貨店しょくひんかん」で店長を務めている外川とがわさんです。

前職でマーケティングの仕事をしていた外川さんは、日本の工芸品に魅せられたことをきっかけに、日本百貨店への転職を決意しました。2019年に入社をし、いちかわ店やにほんばし總本店のオープンに携わった後、2021年からはしょくひんかんの店長に。

「僕は経験値が浅いですし、他のマネージャーさんたちに比べたらまだまだ実力もない。でもそこが強みだと思っています」

ウィークポイントと取られてしまいかねない要素を、それこそ強みだと言う外川さん。そんな人とは違った視点を持つ彼だからこそできる、マネージメントや店舗の姿がありました。

積み上げた時間は誰にも奪えない。日本の工芸品との出会いが、自分を変えた

「僕は大学が理系で、当時これからはAIの時代だとすごく話題になっていました。勉強をすればするほど、人ではなく、機械が何かを作る時代に変わってきているんだなという実感が沸いたんです。」

そんな想いをどこかで抱えたまま社会人になったある日、吉祥寺のお店での織部焼きとの出会いが外川さんの分岐点になったそう。店主の方と話すうちに、釉薬の掛け方など偶然の重なりでできあがる作品に模倣性がないことを知りました。

「釉薬の掛け方でできた作品の絵柄を『景色』と呼ぶんだそうです。偶然できあがる要素が大きく、これは機械では真似できない。そして何より、機械で『景色』を精巧に再現したとしても、僕は職人さんが作ったものを買いたいと思えたんです。」

さらに織部焼きについて調べていくうちに、古田織部という武将茶人の名前に因んだものだということを知り、ワクワクしたと語る外川さん。背景にあるストーリーや歴史を知った時に、よりその物自体に愛着が湧く実感を得ました。

「積み上げてきた時間は、後から付け足すことはできませんし、誰にも変えられません。これもまた、機械には真似できないことだと思います。」

そして日本百貨店に入社してまもなく、この時の体験と似たことが起こります。

日本百貨店で取り扱う、奥能登の揚げ浜式製塩に出会った外川さん。「潮撒き」といわれる浜に潮を撒いて作る塩に対し、どうしてそれだけでおいしい塩ができるのか?疑問を抱くと同時に興味が湧いたそうです。作り手の方へ疑問点や製法についてどんどん質問をしていくうちに、商品理解が深まっていきました。

「商品について色々と理解をした上で、もう一度食べてみると不思議と話を聞いた後の方が、塩をよりおいしいと感じるようになっていたんです。この体験こそがお客様に自分が提供できること。そこでようやく、自分の役割を理解しました。」

ストーリーや熱量を伝えることによって見方が変わり、一層おいしいと感じられる体験を届けること。それこそが日本百貨店のスタッフである自分たちの役目なのかもしれない、そう実感したと話します。

「個性を活かす」が信条。店長になって思い出した、自分の強み

2021年にはしょくひんかんの店長になった外川さん。何か心境の変化はあったのでしょうか。

「裁量が増えたことで、さらにやりがいを感じています。それに店長になって、自分は周りを巻き込んで何かをすることが好きだったと思い出しました。」

大事にしているのは、それぞれの個性を活かしながら一緒に成長していくこと。

例えばコミュニケーションは苦手だけど、何かを正確に行うことにすごく長けているスタッフの方がいたら、そこを活かせるポジションに立ってもらう。そうしてそれぞれの長所を活かせる場所にいてもらうことで、スタッフ同士の弱点を補い合い、結果としてお店全体が良い方向へ向かっていくのだと言います。

「昔の僕であれば『できないことをできるようにしよう』と提案していたと思います。けれど今はその人が一番輝ける場所で、得意なこと・やりたいことを取り組めるようにしたい。お互いの弱点や弱みを補い合えばいいという考えに変わりました。」

外川さんの考えを大きく変えたのは、高校時代のサッカー部での経験。

チームではキャプテンを務め、当時からチームメイトを巻き込んで引っ張っていくのが得意だったそうですが、高校三年のインターハイ県予選前の時はレギュラーになれなかったそう。自分の弱みを克服する為、足が速くなるように、そしてドリブルがうまくなるようにと毎日誰よりも練習を重ねました。

「高校三年生の県予選の時に、前半2点を取られた状況の中べンチで控えていた僕は監督に頼んで試合に出してもらいました。もうこれが最後のチャンスだと考えて、思い切って『今日は弱点であるドリブルはしない』と決めて、試合に臨みました。ずっと練習していたドリブルをあえて封印して、その代わりに自分より足の速い仲間に、ドリブルの上手い仲間に、ボールを捌くことに徹しました。そうしたらそれを起点に4点取り逆転に成功したんです。何より、相手は僕のことをドリブルをしないボールを捌くやつだと思ったようで、今度は少しドリブルをしただけで簡単に相手を抜けてしまったんです。その時、鳥肌が立ちました。」

自分の弱みを克服しようとばかりしていたそれまでから、弱みをうまく使うことで強みになると気づけた瞬間。自分を理解して持っているものを活かさなければ、意味がないと理解した外川さん。

弱みを活かし、強みに変える。この信念をお店でのマネージメントでも基本にし、大切にしています。年に2回はスタッフで集まり、お互いの強みや弱みについて共有する。そうすることで、「Aさんはこれがやりたいんだから任せてみよう。これは強みだから任せよう」という良い流れができているのだと笑顔で続けます。

「ただ指示を出すのではなく、より良い仕事の仕方を一緒に模索することに注力しています。だって、自分は圧倒的にできない人間なんです。実力もキャリアもない。何が正解かわからない。だからスタッフと同じ目線に立って、一緒に模索するように努めています。

作り手さんに対してもそうです。それぞれこだわりや個性があると思うので、それを知り、一緒に売り場を作っていきたいです。」

日本百貨店を、小売の中で日本一 ユニークな存在にしたい

責任ある立場として、毎日現場で試行錯誤を繰り返している外川さん。最後に、今後の展望を語っていただきました。

「日本百貨店は本当にユニークな人が多いので、もっとみんなの個性を尖らせていきたいなと思っています。幸いしょくひんかんは他の店舗と違い、売り場がたくさんあります。だから挑戦できる回数が圧倒的に多いんです。その分成長の速度が早いですし、お客様の反応が見えるので結果もわかりやすい。ポップなどつけるだけでも、すぐに売り上げが変わるんです。」

スタッフ一人ひとりがもっと自分の考えを発信していけるお店を目指して、日々いろんな挑戦をともにする。さらにその先にも展望があるようです。

「僕は日本百貨店を、小売の中で日本一ユニークな存在にしたいんです。お客様自身がおすすめのものを売る場所があっても良いし、ポップがあっても良いと思っています。

これからの時代は、みんなどう生きるかをより考えるようになると思っています。だからこそお客様自身がやりがいを感じられる体験に、ニーズが出てくるのではないかと思うんです。」

一緒に何かを目指したという繋がりは、何にも変えられない。お店のスタッフだけでなく、お客様を巻き込んだ新たな体験を提供する日本百貨店を目指して。外川さんの挑戦はまだまだ続きます。

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