東京の伝統工芸品の魅力を広く伝えるため立ち上げられた「東京手仕事プロジェクト」。そこには、受け継いだ匠の技を活かし、スグレモノを生み出し続けるたくさんの作り手たちの姿があります。
「東京のスグレモノと作り手たち2024」では、東京手仕事プロジェクトで認定されたスグレモノとその作り手をご紹介します。
スグレモノ:天神チャイム(TENJIN CHIME)

東京の三味線職人とロンドンのデザイナーによる国際コラボで生まれたヒーリングチャイム。音と響きにこだわる三味線職人の技術・経験が随所に活かされています。
作り手:三絃司きくおか(東京都葛飾区)
昭和の小唄や民謡ブームなど、誰もが三味線を手にしたという時代がありました。「あの輝きをもう一度」と三味線づくりの世界に一人飛び込んだ河野公昭氏。世襲の多いこの世界で、違う世界から飛び込んできたからこそ、常識とされていたことを覆し、新しい道を切り開いてきました。
スグレモノ:かおる洋服ブラシ

毛先の細い白豚毛を使い、宮川歴代の製法と技術によってスリムな形状に仕上げました。さらに和紙製フィルターにアロマや香水をつけて使うことで、服と心をリフレッシュできます。
作り手:有限会社 宮川刷毛ブラシ製作所(東京都台東区)
上野と浅草を結ぶ浅草通り沿いに店舗を構える、大正10年創業の『宮川刷毛ブラシ製作所』。三代目の宮川久美子氏は、「現代の名工」にも選ばれた先代の父・彰男氏の技術と魂を受け継ぎ、多種多様な刷毛やブラシを一つ一つ手作りしています。
日本百貨店にほんばし總本店では、他にも様々な商品を見ることができます。
職人による匠な技を間近で見ることが出来る実演イベントや実際に体験できるワークショップも定期的に開催しておりますので、お気軽にお立ち寄りくださいませ。

東京の「伝統工芸品」は、進取の精神に富む江戸職人の匠の技と心意気によって、磨かれ、洗練され、そして庶民に愛されて連綿と受け継がれてきました。「東京手仕事」は、そんな伝統の技に光を当て、匠の繊細な「手仕事」の魅力 を国内はもとより世界に発信していく取り組みです。