東京の伝統工芸品の魅力を広く伝えるため立ち上げられた「東京手仕事プロジェクト」。そこには、受け継いだ匠の技を活かし、スグレモノを生み出し続けるたくさんの作り手たちの姿があります。
「東京のスグレモノと作り手たち2024」では、東京手仕事プロジェクトで認定されたスグレモノとその作り手をご紹介します。
スグレモノ:Kiku
江戸切子技法の美しさを生かした硝子の時計。職人技による精緻なカットは、伝統技術の結集として光と影を美しく反射させ、どんな空間にも調和する佇まいを醸しています。
作り手:廣田硝子 株式会社(東京都墨田区)
「江戸切子」と「吹き硝子」、東京都が伝統工芸に指定する両方に携わりながら、都内で最も歴史のある硝子メーカーの一つとして、1899年の創業以来、時代に調和するプロダクトを作り続けています。
スグレモノ:TOUKOISU
天然素材の籐と伝統技術が融合した、暮らしに寄り添う籐の小椅子。籐独自の伝統技法である「背取り」と「ハス目編み」によって美しさと快適な座り心地を実現しました。
作り手:木内籐材工業 株式会社(東京都文京区)
『木内籐材工業』が敷物製作を始めたのは、昭和6年。こだわりと信念を持ち続け、製品作りに取り組んでいます。当代・木内秀樹氏も、一人インドネシアへ赴き原材料を買い付けるなど「多くの人に籐の美と機能を伝える」ため日々努力を続けています。
スグレモノ:at the Roji
東京の繁華街やランドマークではなく、普段目にする「路地」の風景をモチーフにし、道路、信号機、横断歩道など、ありふれた風景が日常と共感を生み出します。
作り手:ジュエリーサショウ(東京都江東区)
1912年創業のジュエリーサショウのルーツは、深川の花街、辰巳芸者が身に付けた装飾品づくりにあります。鋳金から鍛金、彫金まで手がけるという工房のあり方は創業当時と変わらず、その技を頼り、依頼は全国から寄せられています。
日本百貨店にほんばし總本店では、他にも様々な商品を見ることができます。
職人による匠な技を間近で見ることが出来る実演イベントや実際に体験できるワークショップも定期的に開催しておりますので、お気軽にお立ち寄りくださいませ。
東京の「伝統工芸品」は、進取の精神に富む江戸職人の匠の技と心意気によって、磨かれ、洗練され、そして庶民に愛されて連綿と受け継がれてきました。「東京手仕事」は、そんな伝統の技に光を当て、匠の繊細な「手仕事」の魅力 を国内はもとより世界に発信していく取り組みです。