東京の伝統工芸品の魅力を広く伝えるため立ち上げられた「東京手仕事プロジェクト」。そこには、受け継いだ匠の技を活かし、スグレモノを生み出し続けるたくさんの作り手たちの姿があります。
「東京のスグレモノと作り手たち2024」では、東京手仕事プロジェクトで認定されたスグレモノとその作り手をご紹介します。
スグレモノ:昇龍
老舗組紐工房が生み出すボールペン。持ち手部分の伝統的な内記組は、繊維が斜めに走る特徴を持ち、手に持った感覚が極上のフィット感となめらかな書き心地をもたらしてくれます。
作り手:株式会社 龍工房(東京都中央区)
日本橋にて、組紐の全てを一貫して手がける工房として創業以来130年以上にわたって組紐・帯締の数々を生み出してきた龍工房。生糸の作成、デザイン、染色指定、用途に適した組みのすべてをプロデュース可能な工房は、都内でも唯一龍工房だけです。
スグレモノ:東京本染HAORI
東京下町の伝統と楽しさを表現した涼しげな羽織。高級浴衣生地を伝統的な注染で染め、サイズ感や着心地、涼しさを改良しました。「八咫烏」や、立石の盆踊り風景が描かれています。
作り手:東京和晒 株式会社(東京都葛飾区)
「東京本染手ぬぐい」の企画製作を行う『東京和晒』。社名にあるように、創業時は織物の晒しを主業務としていました。葛飾区立石の「東京和晒創造館」には染めの体験ができる工房を備え、手ぬぐいづくりを通じた表現の楽しさを伝えています。
スグレモノ:AWAKO COLLECTION
ガラス素材の美しさを最大限に引き出し、気泡をデザインに取り入れました。手づくりの証である気泡が製品に独特の魅力を添え、江戸切子技法との組み合わせでさらに際立ちます。
作り手:株式会社 清水硝子(東京都葛飾区)
2023年に創業100周年を迎えた『清水硝子』は、長い歴史を持つ江戸切子工房の一つ。現在、職人たちを率いているのは当代三代目となる清水三千代氏です。モットーは、生活の中で使っていただきたい製品作りです。
日本百貨店にほんばし總本店では、他にも様々な商品を見ることができます。
職人による匠な技を間近で見ることが出来る実演イベントや実際に体験できるワークショップも定期的に開催しておりますので、お気軽にお立ち寄りくださいませ。
東京の「伝統工芸品」は、進取の精神に富む江戸職人の匠の技と心意気によって、磨かれ、洗練され、そして庶民に愛されて連綿と受け継がれてきました。「東京手仕事」は、そんな伝統の技に光を当て、匠の繊細な「手仕事」の魅力 を国内はもとより世界に発信していく取り組みです。