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ヒャッカのある暮らし

2022.12.22

ユニークな彼女が好きなモノ/郭晴芳さん

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ヒャッカのある暮らし

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暮らしを楽しむあの人は日本百貨店で何を選ぶ?東京に住みはじめて15年。台湾人・郭晴芳(ハル)さんのモノ選びのこだわりを伺いました。

郭晴芳

台湾高雄生まれ。カルチャー系ウェブマガジンのプロデューサーとして働くかたわら、ときどき、好きなモノや人と共に、イベントを開催したり、自らも出店したりする。

たくさん失敗して、たどり着いたものさし

「住みはじめて1年ですが、よく“5年くらい住んでるの?”って聞かれれます(笑)」

ピンポンと呼び鈴を鳴らし、扉を開けて飛び込んできた風景は彼女そのもの。古道具屋で出会った机、友人が描いたイラスト、台所に金魚鉢。モノは多いけどどこか楽しげで、住み着きたくなる居心地の良さです。

「いいと思ったらすぐ買っちゃいます。気分で選ぶからめちゃ失敗もしますよ(笑)でも失敗したら次に活かせばいいんです。時が経てば好きになることもあるし」

大学院入学を機に来日し、15年以上東京に暮らすハルさん。台湾は日本の雑誌が本屋に平積みされるほど日本文化との距離が近く、幼い頃から本や映画を通じて日本の暮らしに惹かれていたそう。

「たとえばごはん茶碗にそのままスープを入れて飲むのが台湾。日本はごはんとお味噌汁のお椀を使い分ける。そういった一つひとつの違いが興味深くて、一度暮らしてみたいと思いました」

トマトに梅粉。台湾ならではの味。

住みはじめた当初は、見るものすべてに興味津々、スポンジみたいに吸収していたと振り返ります。さまざまなモノを使い、時に失敗し、たどり着いたハルさんのものさしは「そこにしかないモノが好き」。部屋にも作家の器や古くからの一点物が並びます。

「昔は毎週カフェ巡りをしていたけど、同じ時期に作られたお店ってどこか似てる。喫茶店はインターネット普及前に生まれたからか、流行に左右されず、個性がハッキリしてますよね。人の手で作られている感じ。そういう店につい通ってしまいます」

生活に制限がかかり、小さな無理が積み重なるコロナ禍になってからは、ストレスが少ないことも大事にしています。

「心地良いかどうかを基準に選ぶように。なじみ深い西荻窪に住むこともそうだし、一人暮らしにしては広い部屋を選んだこと、壁の色やキッチンのタイルを好みのテイストにしたのもそうです」

物語のある、モノ選び

日本百貨店の商品からハルさんが選んだヒャッカは3つ。「ともコーラ×日本百貨店オリジナルセット」「tamaki niimeのroots shawl MIDDLE」「ねんどのハミガキ」。ともコーラとtamaki niimeのショールは何年も愛用しており、リアルな使い心地を教えてくれました。

「本当はコカ・コーラ好きだけど、たくさん飲むと体に良くないですよね?(笑)クラフト=作り手が見えることに興味を持って飲んだら、めちゃハマりました。スパイスたっぷりなのでお湯割りにすると芯からあったまります。特に寝る前がおすすめ」

友人に振る舞い、あっという間にひと瓶空っぽに

「あとはシンプルに炭酸で割る。思いつきでお茶に入れてみたのも意外とイケました。ホットとアイスでフルシーズン楽しめるし、3本セットは最高。台湾にはクラフトコーラ自体ないので、友達が遊びに来た時よく出します」

「tamaki niimeのショールはどんな所が好き?」と聞くと「ちょっと待ってね」と床に無造作に置いてあったストールを膝の上に。くったり使い込まれた風合いから、過ごしてきた時の長さを感じます。

「ふわっふわで気持ちいい所が好き。最近、ベランダを縁側代わりにして、ぼーっとしていて。そんなときぐるりと巻く。ちょっとコンビニ行く時もさっと巻くだけであったかい。一点物だし巻き方で表情が変わる。赤を表に出して差し色にする、みたいなアレンジも楽しんでます」

ハルさんが大事にする「そこにしかないモノ」とは、物語が感じられるもの。誰がどんな気持ちで生み出したか。物語があると、単なる物質を越えた愛着につながっていく。

そういうモノを選び取ってきたからこの部屋はユニークで心地いいんだろうな。ああ、また遊びに行って、話の続きを聞きたい。ともコーラのお湯割りをちびちび飲みながら。

今回のヒャッカ

ともコーラ×日本百貨店オリジナルセット

オンラインショップ限定!数量限定!幻のコーラが入ったクラフトコーラ3本ギフトセット。元祖天然クラフトコーラブランド「TOMO's CRAFT」が手がけた、どんな食事にも合うスタンダードから、希少な和のスパイスを使用した幻の1本までを網羅した数量限定品。ワインのように、それぞれの土地のおいしさを感じてみてください。

tamaki niime roots shawl MIDDLE wool×cotton

色にもこだわり、糸を先に染めてから織る【tamaki niime】の播州織。仕上がるものは平面なのに、奥行きを感じることができ、一本の糸を織り交ぜるだけで濃淡が美しく、微妙な色合いがとても魅力的です。見た目の美しさだけではなく、とても柔らかく、ずっと着けていたい。そんなショールです。

ねんどのハミガキ 100g

ハルさんは台湾で暮らす友人のお土産としてチョイス。粘土の優れた吸着力で汚れをとり、磨き上がりはツルツルでさっぱり。低刺激で味もおだやか、歯磨き後でも食べ物の味が変わりません。泡が出ないので丁寧にしっかり磨けます。マウスウォッシュや喉のうがいにもおすすめ。

文文

七緒写真と文

アイドルからライフスタイルまで幅広く撮影。飾らない一瞬を切り取り、写真と文を組み合わせた情緒ある表現に定評がある。著書3冊、代表作に女優・前田敦子を毎月撮り下ろす「前田敦子の“月月”」など。

暮らしを楽しむあの人が選ぶモノとは?日本百貨店でお買い物を自由に楽しみ、リアルな使い心地を語ってもらう「ヒャッカのある暮らし」。モノ選びを通して浮かび上がる人生観もお楽しみください。

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