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ヒャッカのある暮らし

2021.12.23

暮らしは根っこ。道半ばでもコツコツと/編集者・ライター 藤沢あかりさん

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せっかく毎日過ごすなら愛とこだわりを持ってものを選び、心地よく使いたい。今回は暮らしにまつわる多くの媒体で執筆している藤沢あかりさんに、暮らしのことや使いたいヒャッカについてお話を伺いました。

藤沢あかり

文具や雑貨の商品企画を経て、結婚を機に上京。主婦の友社で雑貨・インテリア誌の編集・執筆を手がけた後、出産と同時に独立。衣食住を中心とした暮らしまわりのことを書いている。9歳・4歳の母。

暮らしを考えるのは、自分と向き合うこと

『北欧、暮らしの道具店』や『暮しの手帖』など暮らしにまつわるメディアで執筆を手がける藤沢あかりさん。藤沢さんの文章によって浮かびあがる誰かの生活は美しいのにちゃんとリアルで、みんな懸命に生きているんだと読むたび心があたたかくなります。

「日々の暮らしはしっちゃかめっちゃかです。仕事柄、素敵なお家に取材に行きますが、自分とのギャップに落ち込んじゃうくらい(笑)」

そう気さくに話す彼女が暮らしに惹かれていったのは30歳の頃。小物や文具にときめいていた少女時代が原点となり、雑貨・インテリア誌の編集者に転職。結婚・出産も重なったことから、家族と過ごす住まいや暮らし方へと興味が広がっていきました。

「暮らしは誰の元にもあって生きていく根源だと思います。有名人にも町中のおばあちゃんにも100人いたら100通りある。暮らしぶりを見せてもらい、考えを知るのは純粋に楽しいし、いつも気づきをもらえます。昔からいいものはおすそ分けしたくなる性分で。かわいいシールを封筒に入れて贈っていたあの頃の延長線上で書いている感覚です」

普段、取材する側である藤沢さんの暮らし観は、意外と知る機会がありません。「暮らしって何でしょう?」と率直に切り出すと、言葉を探しながらていねいに答えてくれました。

「自分を支える根っこのような存在かなあ。暮らしって一日の中でも長い時間を過ごすからその人の基盤じゃないですか。だから暮らしを考えるのは自分自身と向き合うのと一緒だと思う。丁寧・素敵でなくてもいいから、満たされているという意味で整った状態でありたい。整っていればいい仕事もできるし、家族も機嫌よく過ごせるから」

「そのために心の機微に向き合うことを大事にしています。たとえば我慢しようと思えば我慢できる頭痛、部屋のすみっこにある綿埃といった小さなもやもやをほったらかしにしない。でもね、まだまだ道半ばで整ってないことも多々。だからこそ、そうありたいんです」

小さな整えが“こうありたい”につながる

そんな藤沢さんが日本百貨店のラインナップから選んだものは「満月茶」と「六月八日リフレッシュウォーター」。執筆時の気分転換としてセレクトしたアイテムもまた調子を整えてくれるものでした。

「このダイニングテーブルで仕事をすることが多いのですが、自宅だと集中力を保つのが大変(笑)だから執筆中は手元に飲み物を置いてこまめに気持ちを切り替えています。満月茶は”満月の日に摘んだ緑茶”というエピソードが素敵だし、個包装タイプもあるので誰かにおすそわけできるのがうれしい」

「六月八日のリフレッシュウォーターは前から気になっていました。香らせた瞬間、森林浴の香りがぱあーっと広がり一瞬で気分が切り替わります。甘くないウッディな香りが好み。火を使わず気軽に楽しめるルームスプレーは子どもがいても使いやすいです」

お部屋を見渡すと、知人写真家のプリント、お子さんが描いた絵、海辺で拾った小石など愛に満ちたものがたくさん。もの選びのコツは背伸びしない、でもちゃんと選ぶこと。

「すべて愛着あるものに囲まれて暮らすのは正直難しいし、すべてオーガニックやフェアトレードにするのも現実的じゃない。でも選べるなら、ちょっといいもの、共感できるもの。満月茶は家族で有機栽培をしていたり、リフレッシュウォーターは日本の森林を守ることを信念に掲げていたり。ものの背景にも惹かれました」

さまざまな人の暮らしにふれてきた藤沢さんは今、誰かの暮らしをなぞらえるのではなく、自分と向き合い、コツコツを重ねることに喜びを感じています。

「たとえば“土鍋ごはん=理想の暮らし”みたいな記事をたくさん書いてきたけど、そのスタイルで満ち足りるかは人それぞれ。単に真似するのではなく、自分が整う選択を主体的に積み重ねることが大事だと思います」

「私、去年は日めくりカレンダーをめくれなくて挫折したんです(笑)でも今年は続けられて、こないだ来年分を買ったときちょっと成長できたって思いました。そういう小さな蓄積で自分が整っていくし、その模索こそが暮らしかも。子どもも成長するし、価値観も変わって当然。その変化に一つひとつ向き合っていればありたい自分、ありたい暮らしにつながっていくのかな」

今回のヒャッカ

「満月茶 BOX」豊緑園

農薬や化学肥料を使わない畑で満月の日に摘んだ一番茶の緑茶。パッケージの絵も満月の日に茶畑で描いたというこだわり。

「六月八日 リフレッシュウォーター 息吹き 100ml」久恒山林

森の恵みを自宅で。大分県耶馬溪産ヒノキ、スギ、クロモジなどから抽出した芳香蒸留水にエッセンシャルオイルを加えた100%天然由来のリフレッシュウォーター。

文文

忠地 七緒フォトグラファー/ライター

アイドルからライフスタイル誌まで幅広く撮影。飾らない一瞬を切り取り、写真と文を組み合わせた世界観のある表現に定評がある。2021年雑誌『あわい』出版。東京・清澄白河在住。

一つひとつのものが暮らしを形作るとしたら、楽しくちゃんと選びたい。「ヒャッカのある暮らし」では愛情とこだわりを持ってものを選び、心地よく使う人のスタイルを紹介します。日々のお買い物の小さなヒントとしてお楽しみください。

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